インサイダー取引という言葉や、仕手株という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。インサイダーとは、株価に影響を与える重要な情報を先に知って取引することを指します。もちろん不正です。仕手株とは、不正に株価操作を行って利益を得ることを指します。

このような行為は違法行為ですからしてはいけないのですが、現在は行われていないという保証はありません。ニュースになるから知ることができるだけで、見つかっていないものがたくさんあるかも知れないのです。FXではこのようなことはなかなかできるものではありません。そもそも情報というのは国レベルのものですから、簡単にリークすることはできないのです。

政治家が情報を漏らすというのは期待するべきではないでしょう。また、FXが対象としている為替市場は巨大なマーケットですから、操作するためには巨額な資金が必要です。流動性の低い時間帯を狙ってヘッジファンドが仕掛けると言ったことはあるようですが、それがあったとしてもごく特殊な状態です。長期的に為替レートを操作できるくらいの巨額な資金を持っているファンドはおそらくないでしょう。

このようなことを考えれば、FXは公正な市場であることが分かると思います。不正によって利益を得るのは非常に難しいことだと言わざるを得ません。ですから、個人投資家が極端に不利な状況におかれる可能性は低いと考えられるのです。この意味では、個人投資家には適した市場だと考えられます。